​恩納村版築擁壁

■赤土で版築壁をつくろう!

主催:    TeamZoo アトリエ・モビル
             + NPO有形デザイン機構
企画・運営: 遠藤政信

アドバイザー:丸山欣也

所在地:   沖縄県国頭郡恩納村

設計:    遠藤政信

施工:    サバイバルワークショップ参加者 

構法:    恩納村版築階段構法

​竣工:    2004(学生時)

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「赤土で版築壁をつくろう  ~沖縄の赤土と版築の新たな技法を開発する~ 」

 このワークショップは、Team Zoo アトリエ・モビルの丸山欣也さんの一言からはじまった。2004年5月、アトリエ・モビルの仕事を手伝いに沖縄の建築現場に10日間行った。建築現場に着くなり、丸山さんが「ここの現場の裏が崖になっている。版築荒い赤土で壁をワークショップでつくろうか」と。沖縄から帰宅後、すぐに準備に取り掛かった。版築を詳しく知るわけでもなく、ワークショップは参加したことはあっても企画・運営したことはなかった。版築の資料を集め、掲示作成、道具や保険の準備、もちろん学業である研究の一部としても。何もかもがはじめてのことだった。いろんな人のおかげで、参加者も集まり行うことができた。それにサバイバルワークショップとあるように作業を自分たちで考え、自分たちの手で行った。初日から毎夜版築の資料を見ながら作業の話し合い、沖縄の素材を探し、型枠をつくり、赤土の調合、土をたたく工程も考えた。はじめは戸惑いの連続だったが、終盤には手際よく作業が行えた。1週間の期間で高さ2.7mほどある崖に1mまで版築壁をつくり、第1回ワークショップは終了。今帰仁村のワークショップ参加者が第2回ワークショップとして引継ぎ、無事に高さ2.7mの版築壁は完成した。現地の左官屋にも認められるほどの力強く今までに無いユニークなものをつくることができた。

 この版築擁壁には、新しい試みを行っている。現地で取れる千枚岩と珊瑚石灰岩を壁の表面に出し、施工しやすいように段々状に版築壁をつくった。参加者で『恩納村版築階段構法』と命名した。